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Concert Memo: 池田亮司 "Superposition" [Concert 2013]

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2013年9月13日 金曜日 20:30
場所:Grote Zaal, Muziekgebouw aan ‘tIJ
座席:メインフロア後方 コンソール


今週に入り、きっぱりと夏の終わりを感じさせる気候になったオランダ。しばらくは雨風の激しい荒天が続く様だ。シルクのカーディガントレンチコートを引っ張り出す。

会場について驚いた。すごい観客の入りだ。(池田氏には失礼だが)もっと閑散としているだろうと予想していた。メインフロアは完全に満員となり、2階のバルコニーも解放された。ヨーロッパでの知名度は日本よりも高いのだろうか?

ホール入り口の前にはテーブルが設置され、注意書きとともに耳栓が提供されている。曰く「もの凄くラウドな部分がある」とのこと。コンソール横の席が空いていたので、そこに陣取る。

PAから音が流れ出す。超低音と高音に振られた音響。指向性スピーカーの様な、耳の中で鳴っているかのような効果が出ている。かなり特殊な機材を使っているのだろう。最低限のビート感を維持することで、完全な抽象ノイズに至る寸前で踏みとどまるバランス感覚。

ステージ後方の壁に大きなプロジェクションのスクリーン、前方には中・小の液晶モニターが並んでいる。ここにも池田シグニチャーの、シンプルで数学的な映像が流れる。

パフォーマンスは幾つかのパートに分かれている。イントロに続くパートでは2人のパフォーマーがステージに上がる。池田的無機質ビートに乗せてモールス信号を打つ。その波形と、信号からデコードされたテキストがモニターに映し出される。

なるほど、「歌詞の代わりにモールス信号」という事なのだろう。2人の奏者が微妙に異なったテキストを打つことでリズムのズレを生み出す。例えば、1人が「This is a pencil」と打ちもう一人は「This is not a pen」と打つ様な。これにより「一致」→「ズレ」という効果が出る。

次は古い乱数表(米国国防総省とIBMのロゴが入っている)を使ってのパフォーマンス。「コード化/サイバー化」は池田氏の作品に通底するコンセプトだが、今回の作品にはアナログな要素が多分に含まれている。

コーディング・システムのグリッチによる記号=意味の崩壊」といった感じの、カタストロフィックなイメージの漂う作品だった。音楽・音響技術・映像の全てが揃わなければこの作品は成立せず、生で見る以外の選択肢は無い。

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コメント 1

suga

謹言

し づ し づ と ふ る あ ま お と は た な ま た ゆ う つ ろ ふ も の と ち り か す ぐ な む  
by suga (2015-02-20 20:55) 

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