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Concert Memo: Ivan Fischer / Koninklijk Concertgebouworkest [Concert 2014]

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2014年2月21日 金曜日 20:15
場所:Het Concertgebouw, Grote Zaal
指揮:Iván Fischer
オーケストラ:Koninklijk Concertgebouworkest
合唱:Groot Omroepkoor
ソプラノ:Myrto Papatanasiu
メゾソプラノ:Bernarda Fink
テノール:Burkhard Fritz
バリトン:Gerald Finley

演目:Ludwig van Beethoven, Symphony #8 in F, Op.93
Symphony #9 in D minor, Op.125

座席:メインフロア後方北側 28列22番

第9程度の楽器編成でも破綻してしまう(いわんやマーラーをや)このホールの音響が、私はとうとう好きになれませんでした。でもこの場所が持つ独特の雰囲気を愛しています。重厚に過ぎず、というより何処かチープでさえあり、また、伝統を守りながら寛容さも備える。ある意味、とてもオランダ的な場所です。クラシックだけでなく、King CrimsonやThe Whoの名演も生みました。

今日の演奏は、特に前半でドタバタ感が強かったように思います。しかし曲が進行するにつれて緊張感が高まり、第4楽章最後のプレストでは涙が溢れました。究極の「歓喜」は究極の「悲嘆」の対照となることで存在します。第9の強烈な歓喜が対極の「死」をイメージさせてしまうのは、そういう事なのでしょう。

生の第9を聞いたのは今回が初めてです。そしてこれが7年のオランダ生活で最後のコンサートになります。ちょっとベタな選曲です。メジャーすぎて自分のキャラには合ってないでしょう。しかし、私の人生に最も影響を与えた音楽が何かと言えば、それはベートーヴェンなのかもしれません。

ベートーヴェンの音楽に触れる前と後では(10代後半の頃です)、私の情緒の有り様が劇的に変わりました。第5交響曲4楽章、提示部と再現部の相違がもたらす到達感。23番ソナタのソリッドで圧倒的な感情エネルギー(エントロピーも凌駕しそう)。後期ソナタの抑制された情緒。そして第9の・・・正当な解釈とは異なるのだろうが・・・メメント・モリな解脱感、などなど。

それまで固く萎縮するばかりだった私の情緒は、これらの音楽によって解放されました。現在の私に、そこそこの社会性、いくらかまともなコミュニケーション能力や共感力が備わっているとすれば、それはベートーヴェンの音楽のおかげだと言っても過言ではありません。

だからこそ私は「音楽の力」を信じることが出来ます。


2014年3月2日、マーク・E・スミスの悪口雑言に耳を委ねつつ。
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